家具造作工事のプロセス

今回は、造り付け家具の工事の様子をご紹介します。

1. 現地調査と図面作成
まずは、家具を造り付ける場所の採寸と調査を行います。梁や柱、コンセントなどの大きさや位置を正確に測ります。複雑な形状の場合には、合板で型を取ることもあります。これらの情報をすべて図面に落とし、家具を設計していきます。

家具図面
 
 
2. 工場での家具製作
意匠図からさらに詳細な施工図をおこし、工場で家具を製作します。小さな家具は、工場で組み立てて現場に搬入しますが、大きな家具は、部品の状態で現場に持ち込みます。

家具パーツ
 
 
3. 台輪の設置
家具を設置するための準備をします。本棚やクローゼットなどは、箱状の部分が載る「台輪」という部材を床に設置します。
家具は、必ず水平・垂直に取り付けなくてはなりません。そうでないと、一見 隙間なくおさまっていても、長い年月のうちに無理がかかり、やがて壊れてしまいます。
台輪は家具の基礎です。水平を出すレーザーを当てながら正確に設置します。

台輪の設置
 
 
4.家具の組み立て
パーツの状態で持ち込んだ家具を、ビスで固定しながら現場で組み立てます。部材には、工場で事前にダボや通線孔などの加工を施していますので、計画した通りに組み合わせていきます。
ビスには様々な種類があるので、都度 適したものを選んで使います。ビスや金物類は、表に見えないよう設計しています。

家具の組み立て
 
 
5.照明器具などの組み込み
照明やスイッチ、コンセントを家具に組み込みます。
写真では、将来的に配線の点検や器具の交換が容易にできるよう、スイッチを埋め込む部分を取り外し可能にしてあります。また、長く使って頂く家具ですので、電球の交換のしやすさなども、とても大切なポイントだと考えています。

照明器具取付
 
 
6.家具の据え付け
台輪の上に組み立てた家具を載せて、固定します。壁への固定は、下地の骨組みを探しながらの作業となります。固定には、家具の組み立て時に使用したのとは違う種類のビスを用います。

家具取付
 
 
7.完成
最後に、棚板や扉を吊ってクリーニングをして、造り付け家具の完成です。
長く使って頂くために、使いやすさや耐久性を考慮して正確に作っていくと、結果的にとてもシンプルな家具になることが多いように思います。また、シンプルであるからこそ、飽きたり陳腐化したりせず、末永く愛着を持って頂けるのかもしれません。

家具完成

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