北欧デザイン|ゆりかごのような椅子

以前、「折りたたみ椅子のモデルとなったデザイナーチェア」の記事で、事務所で使っておりますスツールをご紹介しましたので、現在使用中の椅子をもう一つ、ご紹介します。
 
デンマークの女性デザイナー、ナナ・ディッツェル(Nanna Ditzel)が1957年に発表した「EGG」という椅子です。
籐(ラタン)でできた卵型の入れ物に、“座る”というより“入る”といった感じのこの椅子は、実際に座ってみると、包まれて浮遊するような感覚がします。

Egg Chair

包み込むような形状だけでなく、「曲げる」「組む」「巻く」「編む」といった人類古来の手仕事による生産工程が、ゆりかごのような安心感と温もりを与えるのではないか、という気がします。

エッグチェア

籐は採ったあと5~10年で再生するため、環境を破壊しない資源と言われています。
環境に優しい材料と、人の素朴な手作業、そしてモダンデザイン。
すべてがうまく融合したからこそ、誕生して半世紀以上経つこの椅子が、今なお広く愛され続けているのだろうと感じます。
 
こぶたの家事務所風景

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