中銀カプセルタワー

打ち合わせで汐留に行った際、偶然「中銀カプセルタワービル」の前を通りがかったので、今回はこのビルについて少しご紹介したいと思います。

中銀カプセルタワービル

中銀カプセルタワーは 故 黒川紀章氏が設計したカプセル型の集合住宅で、黒川氏の初期の代表作であるとともに、メタボリズムの代表的な作品です。
沢山のサイコロ状のカプセルがが木になっているような不思議な形のビルで、実際に1つのカプセルが1住戸となっています。
1階にモデルルームカプセルが置いてあり、外から中を覗くことができました。

中銀カプセルタワー内部

本当に小さな空間です。壁にはTVや電話、オーディオ・冷蔵庫・収納などがぎっしり組み込まれており、水廻りの入り口ドアのデザインも含め、まさに”昔の未来”といった雰囲気です。

中銀カプセルタワー内装

窓際にはL字型のソファ・ベッドも造り付けてあり、思ったよりも居心地が良さそうです。
 
メタボリズムは「新陳代謝」を意味し、「完成したらそれで終わり」という建築の概念を根本から覆す革命的な考え方として当時提唱されました。
カプセルは2本の高張力ボルトのみでコンクリートコアシャフトに取り付けられており、取り外して新しいカプセルに交換できるよう設計されています。また、カプセルどうしを扉でつなげ、家族用にすることも想定しているそうです。
可変性があり、交換・リサイクルが可能な建物。とても画期的な建築ですが、マンションの区分所有・維持管理といった現実的な運営とすり合せることはなかなか難しいようで、築38年のこの建築は残念ながら取り壊しが決まっているそうです。
 
設計思想をダイレクトに形態化した、今でもパッと目につく斬新なデザインのビル。
内装の細かな作り込みも含め、若き日の黒川氏とそれを支えた時代の、エネルギーというかパワーを感じる建物でした。


住宅の施工図

3階建ての家の工事が進んでいますが、同時に各所の詳細な納まりの検討も進んでいます。
建築家による意匠図をもとに、私たちの方で施工図を起こすという作業です。

浴室詳細図-1

建築家が描いたデザインを、実際にどのように作っていくか考えるのですが、大事なのは、いかに納まりよく丈夫にできるかという点です。
納まりがよいことは、綺麗に精度よく仕上げられるということにつながります。
また、丈夫に作ることは、長く住まわれるお客さまにとって、とても重要だと考えています。

浴室詳細図-2

着工前から建物が完成するまでの半年間、工事を進めながら数十枚の施工図を1軒の家のために書いていきます。