建築・デザイン用語集 | あ行
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あ
- アーツ・アンド・クラフツ
- Arts and Crafts Movement。イギリスの詩人、思想家、デザイナーであるウィリアム・モリスが主導したデザイン運動。
産業革命の結果として大量生産による安価な、しかし粗悪な商品にあふれた状況を批判して、中世の手仕事に帰り、生活と芸術を統一することを主張した。
モリスの運動自体は結局高価な製品を作ることになり裕福な階層にしか使えなかったという批判もあるが、生活と芸術を一致させようとした思想は各国にも大きな刺激を与え、アール・ヌーヴォーなど各国の美術運動に影響を与えた。日本で民芸運動を行った柳宗悦もこの運動に共感を寄せたと言われている。 - RC造
- 鉄筋コンクリート構造。reinforced concrete structure(補強されたコンクリート構造)の略。
コンクリートは圧縮強度に比べて引張り強度が弱く、わずかな引張り応力でひび割れが発生して破壊する。
このようなコンクリートの弱点を補うために、コンクリートの引張り応力の働く部分に鉄筋を配置し、外力が働いた場合にコンクリートには圧縮応力を、鉄筋には引張り応力をそれぞれ負担させ、互いに協力して外力に抵抗する仕組みの構造。 - アール・デコ
- Art Deco。一般にアール・ヌーヴォーの時代に続き、ヨーロッパおよびアメリカ(ニューヨーク)を中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展した装飾の一傾向。
曲線を多用した有機的なデザインで、流行が去ると過去の悪趣味な装飾と捉えられたが、近年、ポスト・モダニズムの流れの中で再評価が進められてきた。
アール・デコ建築には、NYのクライスラービル、東京都庭園美術館(旧・朝香宮邸)などがある。 - アール・ヌーボー
- Art Nouveau。19世紀末にヨーロッパで花開いた新しい装飾美術の傾向のこと。有機的な自由曲線の組み合わせ、鉄やガラスといった素材が特徴。アール・ヌーヴォーはフランス語で「新しい芸術」の意。当時流行していたジャポニズムの影響を強く受け、浮世絵に見られるような平面的かつ装飾的な空間構成を取り入れている。
1920年代に装飾を否定するモダンデザインが普及するようになると、その装飾性は批判され、世紀末の退廃的なデザインだとしてほとんど顧みられなくなった。しかし、1960年代のアメリカでリバイバルが起こり、その豊かな装飾性、個性的な造形が再評価されるようになった。
ベルギーの建築家ヴィクトル・オルタのタッセル邸やソルヴェー邸は世界遺産となっている。また、スペインにおいてもモデルニスモとして発展し、ガウディ、ドメネクといった建築家が活躍した。 - アイリーン・グレイ
- Eileen Gray [1878 - 1976] アイルランド生まれの女性家具・インテリア・プロダクトデザイナー、建築家。おもにフランスで活躍した。
フランス・ロクブリュンに自身の別荘E1027を設計し、内装・家具ともに代表作として知られる。この一軒の住宅によって、コルビュジェをはじめ各方面に影響を与えた。 - 上がり框
- あがりかまち。玄関の上がり口に横に通した化粧材。
- アスファルトルーフィング
- asphalt roofing。有機質繊維などを原料とするフェルトにアスファルトを浸透・被覆したシ-ト状の製品。
主にアスファルト防水に用いる。=アスファルトフェルト - アスベスト
- asbest、石綿。天然の繊維状ケイ酸塩鉱物で、電気絶縁性、耐火性、断熱性に優れている特長から、主に建築材料(屋根、壁、天井、軒天、断熱材等)に
使われてきた。しかし、これを長年人が吸い込むと、じん肺や悪性中皮腫になる可能性が高まることがわかり、現在は使用禁止となっている。
(昭和55年:吹き付けアスベスト禁止 平成16年:アスベストを含む建材禁止) - 東 孝光
- Takamitsu Azuma [1933 - ] 大阪市出身の建築家。「打ち放しコンクリート」「狭小住宅」の先駆けで建築史に残る「塔の家」をはじめ、都市型住宅を多く
手がける。
出世作となった「塔の家」(自邸)は、都心のわずか6坪弱という狭い三角形の敷地に建つ、地上5階・地下1階の搭状の鉄筋コンクリート造住宅である。
玄関を除く扉が一切なく、間仕切りもない。吹き抜けで開放的な空間設計が、狭さを感じさせない。以後集合住宅も含め、手がけた住宅は100を超す。 - アプローチ
- 接近を意味するが、建築では門から入口までの道のことを指す。
- 網入りガラス
- 網入りガラスとは、金網や金属線を中にはさみ込んだ板ガラスのこと。
破片が飛び散らないことから、火災時に延焼、類焼を防ぐといわれ、乙種防火戸などに使用される。 - アルヴァ・アアルト
- Alvar Aalto [1898 - 1976 ] フィンランドの建築家、デザイナー。ヘルシンキ工科大学建築科を卒業。
北欧の近代建築家としてもっとも影響力があった一人であり、モダニズムに対する人間的なアプローチで知られる。ルイ・カレ邸などの住宅のほか、家具、ガラス器など幅広く活動した。 - アルミ
- aluminium、アルミニウム。銀白色の軟らかい軽金属で、展延性に富み、比重が小さく、熱、電気の良導体で、大気中での耐食性が優れているため、板、箔、棒、線、管、型材などあらゆる形に加工されて利用されている。
空気中に放置すると酸化物の被膜を生じて光沢を失うが、内部まで冒されることはない。 - アンカーボルト
- 鉄骨部材や木造の土台をコンクリートに緊結するための埋込みボルト。
- アンダーカット
- 建具の下をカットし、床との間をあけること。開き戸を設置した場所で常時通気させる目的などのために施される。
- 安藤 忠雄
- Tadao Ando [1941 - ] 建築家。大阪府生まれ。工業高校を卒業後、プロボクサーを経て独学で建築を学ぶ。
1976年に、「住吉の長屋」が高く評価され、大規模な公共建築ではない小さな個人住宅として、はじめて日本建築学会賞を受賞した。以降、コンクリート打ち放しと幾何学的なフォルムによる独自の表現を確立し、世界的な評価を得る。 - アントニオ・ガウディ
- Antonio Gaudi [1852 - 1926] スペイン、カタルーニャ出身の建築家。19世紀から20世紀にかけてモデルニスモ(アール・ヌーヴォー)期のバルセロナを中心に活動した。
サグラダ・ファミリア、カサ・ミラをはじめとしたその作品はアントニ・ガウディの作品群としてユネスコの世界遺産に登録されている。 - 異形鉄筋
- いけいてっきん。鉄筋とコンクリートの付着を良くする為、表面に節状の突起がある鉄筋。
- 位置指定道路
- 建物を建てる時に必要な接道を取るために、個人(法人)が持っている土地を道路のように整備し、建築基準法上の道路として特定行政庁に認可して
もらった道のこと。
認可してもらうためには、一定の条件があり、行政が定めた仕様で道路を整備しなければならない。 - 芋目地
- いもめじ。れんが、タイル、ブロック積みなどで、縦目地が2段以上通るようにしたもの。
- 入隅
- いりずみ。壁などの2つの面が出合ってできる内側の角。⇔出隅
- 印紙税
- 印紙税法上で課税対象となる文書を作成する場合課せられる国税。契約書に印紙を貼る形で納税する。
住宅購入時には売買契約書や金銭消費貸借契約書、工事請負契約書などを作成するときに必要となる。
契約書に記載する金額により税額が決まる。
現在、売買契約書と工事請負契約書に限り軽減処置が取られている。 - 伊東 豊雄
- Toyo Ito[1941 - ] 建築家。日本統治時代の京城生まれ。
菊竹清訓設計事務所からの独立当初、「White U」や自邸「シルバーハット」など個人住宅を中心に手がけ、禁欲的・ミニマルな作風で注目を浴びた。 - ヴォイド
- 空洞、空間。意識的に創りだされた構造物の存在しない空間こと。
- 打放しコンクリート
- 型枠を取り外した面が、そのまま仕上げとなるコンクリート。コンクリート面を他の材料で仕上げをしないため、丁寧な型枠工事や密実なコンクリート打ちが必要である。
- ウッドデッキ
- 庭に面したテラスの上に設ける木製の甲板のこと。屋内の延長のような空間として利用する。
- 上端
- うわば。部材の上面のこと。=天端(てんば)
- ALC版
- 軽量気泡コンクリート版。耐熱性と耐火性に優れており、主に鉄骨造の外壁に用いられる。
- 液状化現象
- 水が飽和している緩い砂地盤が、地震により水圧が急激に上昇し、液状になる現象。
阪神大震災でも埋立地などで被害がみられた。 - エキスパンドメタル
- 網の目状の鋼板。
- SRC造
- 主体構造を鉄骨および鉄筋コンクリートで建築する構造。
steel and reinforced-concrete constructionの略。=鉄骨鉄筋コンクリート造 - S造
- 主体構造を鉄骨で建築する構造。steel constructionの略。=鉄骨造
- 江戸間
- えどま。関東地方で使われている寸法の表示。1間が1.82m。
- FRP防水
- 防水加工法のひとつで、ガラス繊維にポリエステル樹脂を含ませて化学反応させる工法。
FRPは繊維強化プラスチック (Fiber Reinforced Plastic) の略。 - LGS下地
- 軽量鉄骨で作られた壁や天井の下地のこと。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物の場合に、下地の材料として使われる事が多く、精度が出やすい。
- 応力
- おうりょく。骨組に外力が加わる時、これに抵抗するように部材内に生じる力。
- OSB
- 細かく砕いた木片を短冊上に繊維方向がそろうように配列して、接着材で固めたもの。
Oriented Strand Boadの略。 - 大壁
- おおかべ。仕上材等で柱や梁の構造体を隠した壁の工法。
- 大引
- おおびき。根太を受ける部材。
- 大谷石
- おおやいし。軽石凝灰岩の一種。栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘される石材。
柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきた。
フランク・ロイド・ライト設計の帝国ホテルにも使用されている。 - 納まり
- おさまり。部材の取合いや取付け具合、仕上がりの程度など、総合的なでき具合。













